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2022.12.20
共同通信 より
奈良市の特別養護老人ホーム(特養)「和楽園」で介護職員が利用者に暴言を吐いたり、無資格で医療行為をしたりするなどの虐待があったとして、市が今年4月に施設を指導したことが20日分かった。指導後も「虐待が続いている」との情報が寄せられており、市が詳細な調査をしている。
今年1月、ホームに関し「不適切な介護が見受けられる」と市に情報提供があった。市がホーム職員にアンケートを実施し、介護職員が利用者に対し「何してんねん」「おまえ」といった威圧的な発言をしたことを確認した。
排便時に腹部を過度に圧迫したり、便を指でかき出す「摘便」をしたりしていたことも分かった。
2022.12.20
読売新聞 より
奈良市の特別養護老人ホーム「和楽園」で今年4月、介護職員が利用者に暴言を浴びせたり、医師、看護師以外に認められない医療行為をしたりする虐待があったとして、市が施設に改善報告書を提出するよう行政指導していたことが分かった。
施設などによると、今年3月、市に「虐待が行われている」との匿名通報が寄せられた。市は職員へのアンケートを実施。暴言の他、排便を促す際に腹部を過度に強く圧迫したり、便を指でかき出す医療行為の「摘便」があったりしたとして、虐待にあたると判断した。
市は改善報告書の提出を施設に指導。施設側は5月、施設長が巡回を行うなどとした報告書を提出した。竹内義朋施設長は取材に対し、「絶対に許されないことが起こったことは事実」と話している。
この施設を巡っては、行政指導後の8月にも「虐待が続いている」との匿名通報が市にあった。市は10月下旬と11月中旬に立ち入り調査を実施。市は「職員への聞き取りや介護記録などの確認を行っており、調査結果を踏まえて最終的な処分を決める」としている。
また、市が行政指導する約1年前の昨年4月には、虐待を訴える内部通報が施設に寄せられていたという。施設の調査で、職員が利用者に「何してんねん」「お前」といった威圧的な発言をしていたことを確認したとして施設は同12月、職員4人を訓告や厳重注意とし、市に報告していた。