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障害者施設で虐待 3000万円の不正請求も 市が行政処分(鹿児島)

鹿児島の障害者施設で虐待43件 3000万円の不正請求も判明

2024.8.20
毎日新聞 より

 

鹿児島市は20日、社会福祉法人「八重山会」(北郷(ほんごう)理事長)が市内で運営する二つの障害者施設で、知的障害などがある利用者に対する虐待が延べ43件あったと発表した。障害福祉サービス費の不正請求も約3000万円判明。市は新規利用者の受け入れを9月から1年間停止させるなどの行政処分を出した。

 

市などによると、2023年11月の定期監査で虐待の疑いが判明した。2施設の利用者のうち約20人に対し、力ずくで体を引っ張るなどの身体的虐待13件▽故意に不安にさせるなどの心理的虐待22件▽不適切な言葉をかけたり、体を触ったりする性的虐待7件▽要望に取り合わない放棄・放置1件――を確認。1人が擦り傷程度のけがをしていた。虐待に関与した職員は18人に上り、管理職も含まれるという。

 

また、法人は15年4月~24年1月、入所施設で働く職員を通所施設の所属と装ったほか、施設の職員数が規定を満たしているように装うなどして市から計3196万円の障害福祉サービス費を不正に受け取っていた。市は加算金を加えた4474万円の返還を法人に命令した。

 

北郷理事長は毎日新聞の取材に「被害者の家族には一軒一軒訪問して謝罪した。指摘を真摯(しんし)に受け止め、改善したい」と話した。

 

“虐待・不正受給” 障害者支援施設などに行政処分 鹿児島

2024.8.20
NHK より

 

障害者施設で利用者への虐待や不正受給が確認されたとして、鹿児島市は、同じ法人が運営する2つの施設に対し、新規利用者の受け入れを停止する行政処分を行ったと発表しました。

 

鹿児島市の処分を受けたのは、社会福祉法人「八重山会」が運営し、いずれも鹿児島市郡山町にある市指定の障害者支援施設「ときわの家」と生活介護事業所「第二ときわの家」です。

 

鹿児島市によりますと、2つの施設では▽過度な力で引っ張るなどの身体的虐待や▽障害の特性を助長するなどの心理的虐待、▽体を触ったりわいせつなことばをかけたりする性的虐待などの事案があわせて38件確認され、このうち1人が、すり傷を負うけがをしたということです。

 

また、職員の人数を偽って配置し障害福祉サービス費を請求して不正に受け取っていたほか、市の聞き取りに対してうその報告をするなどの行為が確認できたということです。

 

このため、市は、19日、2つの施設に対し、新規利用者の受け入れを1年間停止するとともに、不正に請求した障害福祉サービス費に加算金を加えた4470万円あまりの返還を命じるなどの処分を行いました。

 

施設を運営する社会福祉法人「八重山会」の北郷理事長は虐待について「利用者とご家族に対し心からおわび申し上げます。今後、職員研修を重ね、支援の質の向上を図りたい」とコメントし、不正請求については「弁解の余地はありません。今後、法令の遵守を徹底します」としています。

 

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