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2023.1.17
山陽新聞デジタル より
津山市川崎の社会福祉法人「津山社会福祉事業会」が運営する知的障害者の入所施設2カ所で昨年秋ごろ、職員が入所者の足を持って無理やり体を引きずったり、暴言を吐いたりする虐待をしていた疑いがあることが16日、関係者への取材で分かった。岡山県が両施設への行政処分を検討しているほか、同法人から通報を受けた県警も暴行容疑で捜査している。
同法人の施設を巡っては、2021年9月、職員2人(懲戒解雇)が入所者に暴行した上、同僚を内部通報したと疑いバットで脅したなどとして逮捕された。別の職員が入所者のマスクに落書きするなどの虐待も相次いで確認され、22年6月までに県から計3回、改善勧告を受けている。
同法人などによると、22年10月ごろ、「津山ひかり学園ひかりの風」(同所)で、70代男性職員が、指示に従わない中学生と高校生の入所者2人に対し襟元をつかんで怒鳴ったり、足を持って体を引きずったりした。「ひかり学園さつきの丘」(同県美咲町書副)でも同じ頃、60代女性職員が「熱い」と訴える入所者の頭にドライヤーを押し当て続けたほか、「汚い」「気持ち悪い」などの暴言を浴びせた。身体的な虐待もあったとされる。
同11月ごろ、虐待の情報を把握した同法人が職員2人を懲戒処分にするとともに県に報告。県は障害者虐待防止法などに基づき、2施設へ立ち入り調査した。県警も立件を視野に職員らから事情を聴くなどしているとみられる。
同法人は「虐待行為が繰り返されたことについて利用者やご家族に陳謝したい。虐待根絶に向けて役職員一同、強い気持ちで取り組んでいく」としている。